健康のとびら
項目名 | 解説 |
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子宮膣部びらん | 子宮膣部びらんとは、子宮の頸部の一番近い部分を子宮膣部といい、皮膚、外陰部、膣などと同じ扁平上皮で覆われています。この扁平上皮が欠損して下の血管が透けて赤く「ただれ」のように見える状態です。 女性ホルモン(エストロゲン)が大量に分泌され、子宮頸部がふくらんで内側の円柱上皮の部分がめくれてくるのです。 月経のある女性では、びらん面の程度は違っても70~90%にみられ、従ってむしろ生理的変化ともいえます。 更年期以降には、この赤く見えるところは次第に頚管内に退縮していき、閉経後の女性には見られなくなります。 ●びらんのある子宮膣部は子宮頸がんのよくできる場所なのです。初期の子宮頸がんにもびらんと同じような変化(扁平上皮化生)が見られるので細胞診でがんでないことを確かめることが重要です。 |