健康のとびら
項目名 | 解説 |
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副乳 | 乳房の正常な存在部位は両側前胸部ですが、ときおり通常とは異なった場所、多くはわきの下や正常乳房の下内側に、乳頭・乳輪あるいは乳腺組織が存在することがあり、これを副乳といいます。 これは生まれつきのものであり、そのうち乳頭だけが存在するものは副乳頭(多乳頭症)、乳腺組織が存在するものを副乳腺(多乳房症)と呼びます。副乳の起源は、胎生6週頃の、腋窩(わきの下)から、恥骨上縁に向かって広がる表皮の堤状の肥厚である、乳腺堤(mammary ridge)あるいは乳線(milk line)にあり、その線上であればどこにでも副乳が生ずる可能性があります副乳のある方は稀ではなく、左右ともにある方、一側だけにみられる方もあり、女性、男性ともに起こり得ます。 また副乳腺は、正常乳腺と同様でホルモン分泌に反応するため、女性では生理前のホルモン分泌の多い時期(黄体期)には副乳腺がはれてきたり痛みを伴うことがあり、妊娠授乳期ではやはり正常乳腺同様、副乳腺も成長し乳汁を産生するようになります。 |