健康のとびら
項目名 | 解説 |
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痛風 | この病気につけられた「痛風」という名前には、風に吹かれただけでも痛い、という意味があります。痛いという症状が、そのまま名前になっている点でユニークな病気です。主な原因として食生活が欧米化した結果、動物性タンパク質や動物性脂質を取りすぎるようになったことが指摘されています。 現在では、約60万人の痛風患者さんがいるといわれ、その90%が男性です。年齢は40~50歳代に多く、女性の場合はほとんどが閉経後になります。突然、足の親指が痛みだし、赤く腫れ上がっている、痛みは締めつけられるように激しく、足を動かすこともできない、という症状が痛風発作です。 治療をしないと痛風発作は3日くらい続き、その後少しずつ強くなって10日もするとウソのように回復します。 さらにほうっておくと半年から1年ごとに繰り返し、足の親指以外の関節まで腫れ、痛風発作の間隔も短くなっていきます。 そして関節だけでなく腎臓にも症状が広がり、腎臓の働きが悪くなって尿毒症が起こります。 痛風を起こす人は、起こさない人よりも心筋梗塞や脳梗塞になりやすいことも知られています。 これは、痛風に肥満や高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病が合併しやすく、動脈硬化がどんどん進展するためです。 |