L-CAT検査 |
L-CATは肝でのみ合成される酵素であることから肝におけるタンパク合成能を反映する。
血中でLCATはHDLと結合して存在し,末梢組織細胞膜などから受けとった遊離コレステロールにレシチンの脂肪酸を転移してコレステロールエステルを生成する酵素であり,血中コレステロールエステルのほとんどすべてが本酵素の活性に依存している。検査目的は脂質代謝異常症における病態の解析であるが,LCATは肝で合成される半減期の短い糖蛋白であることから,肝の合成能の指標として用いられる。
◇ 異常値を示す疾患
◇高値疾患
ネフローゼ症候群、肥満、脂肪肝
◇低値疾患
甲状腺機能低下症、心筋梗塞、腎不全、先天性HDL欠損症(Tangier病)、吸収不良症候群、肝硬変、家族性CAT欠損症、無βリポ蛋白血症、急性肝炎
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