移行上皮(尿沈渣) |
移行上皮細胞は、腎杯・腎盂から尿管、膀胱、内尿道口付近までの粘膜に由来しています。 移行上皮細胞は自然尿においてはごく少数しか認められません。従って、本上皮細胞を散在状・集塊状に認める場合は、腎杯・腎盂から内尿道口までの炎症性疾患、結石症、カテーテル挿入における機械的損傷などが考えられます。しかしながら、疾患との特異性は必ずしもたかいものではなく、 出現細胞数の増加よりもむしろ、細胞個々の形態異常が重要と思われます。 特に血尿を伴った細胞集塊を認める場合、腎・尿路系における悪性の腫瘍性病変を念頭に置くことが重要です。 |