~尿細管上皮細胞由来の脂肪顆粒細胞を特に卵円形脂肪体として区別しています。本細胞は、ネフローゼ症候群に高率に認められ、本症診断基準に参考所見として明記されています。 近年、卵円形脂肪体に関しては、免疫組織化学的な検討がなされ、今まで上皮細胞由来とされていた細胞の中に、実はマクロファージの形質を有する細胞が存在することが明らかとなってきました。また、その出現の機序もいくつかの仮説が提唱されています。従来はネフローゼ症候群と強いかかわりを持つとされていた本細胞が、実は腎機能低下や尿細管間質病変の存在の指標と成り得るとの考えも報告されています。
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